日本の国歌である「君が代」の歌詞をチクチク言葉に置きかえた動画をご存知ですか?
その動画のコメントには【泣きそう】や【私のことだ】という当事者だと思われる言葉が残されていました。
【国歌にふさわしい】というコメントもあり、それに対して【日本の恥】と返している人もいました。
「君が代」は歌えるけれど、国歌について深く考えたり意識したことがないという人は多いのではないでしょうか?
国歌を歌う場面としては、卒業式やスポーツの世界大会などで歌うことが有名ですよね。
日本では「愛国心の表現」や「国家を象徴」するものとして、様々な式典の場で歌われることが多いです。
この記事では、国歌である「君が代」の歌詞をチクチク言葉に置きかえた1つの動画についてご紹介します。
チクチク言葉を君が代の曲に乗せた動画
動画を作成したのは、主にニコニコ動画やYouTube、X(旧Twitter)にて発信をおこなっている「ぢるん」さんです。
ぢるんさんは、「音MAD」という音楽のリズムを合わせたMADムービーを作成して定期的に動画をアップしています。
今回ご紹介する君が代の動画は、YouTubeよりも前の2022年11月27日にニコニコ動画にてアップされたものです。
ニコニコ動画上でのコメントがついた状態で、そのまま動画にしたものをYouTubeにアップしています。
音程などは原曲の通りで、歌詞の部分にうまくチクチク言葉を置きかえた動画です。
実際に聞いてみると、機械音声がチクチク言葉を読み上げることで、機械的な冷たさが増し不気味さを感じますね。
君が代は本来、気が引き締まる場面で歌うことが多く、音程や曲調からも晴れやかな雰囲気ではありません。
歌詞の難しさから原曲自体のイメージがわきづらいため、余計に無機質な部分が目立って聞こえますね。
チクチク言葉も文字として表示されながら音声が流れるため、視覚と聴覚で直に言葉が入ってくるように思います。
言葉を文字で見るだけと、見ながら聞こえるのでは言葉の重みが違うことを改めて認識させられました。
普段からチクチク言葉を言ったり聞いたりしない人が見ても、胸が痛くなる動画かもしれません。
チクチク言葉を君が代の曲に乗せた動画のコメントを一部書き起こしてみた
つらそうなコメント
- ちくちく言葉やめて…
- もうつらい
- この歌詞私のことだ…
- 泣きそう…
ショックな出来事や言われて傷ついた言葉というのは、忘れたくても鮮明に記憶に残ってしまうものです。
その時の悲しい気持ちや、体に力が入らない感覚、その時の映像まで思い出してしまうかもしれません。
救いなのは【この歌詞私のことだニキ強く生きて】という、はげましのコメントがあったことです。
その他コメント
- 日本の国歌として相応しい
- 世界一過激な国歌
- これ以外に誇るべき物たくさんあるやろ
- 日本の誇るべき文化
【国歌としてふさわしい】とは「その人が置かれている環境」を象徴しているということなのでしょうか。
【日本の誇るべき文化】というコメントは、作者であるぢるんさんによってトップに固定されていました。
チクチク言葉という他人を否定する言葉であふれていることが国の象徴になるのは恥ずかしいことです。
日本は「おくゆかしさ」がある国として知られており、細やかな心配りは海外からも評価されています。
「相手の心に少しでも残るように」と思いが込められた丁寧さや気づかいは「日本の誇り」と言えます。
まとめ
- チクチク言葉の君が代は見ていてつらくなる人がいる
- 動画には「言う側」よりも「言われる側」と思われる人からのコメントが多い
- 国を象徴するものとしてチクチク言葉があがってはいけない
日本は昔から言葉を率直に伝えるよりも、あえて遠回しな表現で相手に想いを伝えてきました。
それは「おくゆかしさ」とも言われますが、「はっきり言いづらい」文化があったからだと思います。
現代でもはっきりと言わない文化は残っているので、チクチク言葉もその名残なのかもしれませんね。
とはいえ遠回しに相手を傷つける言葉など、決して誇れるものではありません。
おくゆかしさも残しつつ、直接的な表現で相手を褒めたり認めあえる文化が象徴的になると素敵ですね。