悪口やチクチク言葉は、言われた相手の心を傷つけます。子供が使いがちでよく聞く言葉もありますね。
今回の記事では、子供が使いがちな悪口やチクチク言葉をランキングで紹介します。
相手を傷つける悪口だと知っていて、ストレス発散のためやあえて口に出すこともあるかもしれません。
小学校低学年の道徳の授業やSST(ソーシャルスキルトレーニング)などで「チクチク言葉・ふわふわ言葉」を習います。
子供達にとって「チクチク言葉=ダメ」「ふわふわ言葉=よい」という考え方は常識となりましたね。
単語1つで言える悪口やチクチク言葉は、子供が使いがちではないでしょうか。では、どんな言葉をよく聞くでしょう?
小学生と中学生で違いがあるのか、チクチク言葉の対義語や言い換えについても解説していきます。
傷つく悪口とチクチク言葉ランキングとふわふわ言葉への言い換え
それでは、子供が使ってしまう悪口とチクチク言葉をランキングにしていきます。小学生と中学生で少し違いがありましたよ。
相手のことを考えないで言う言葉なのですが「イヤだと思っている」ことを、ふわふわ言葉で言うのはむずかしいです。
どんなふうに言うのがよいのか、どう言い換えたら伝わるのか、一緒に見ていきましょう。
傷つく悪口とチクチク言葉ランキング・小学生編
順位 | 悪口・チクチク言葉 | ふわふわ言葉、言い換え |
1位 | ウザい、うざっ | ごめんね、あとにしてもらえるかな そういうことをされるとイヤな気持ちになるんだ きみは強いね!やられたよ!(ゲーム対戦など) |
2位 | キモい、きもっ | イヤな気持ち・気分になるから、やめてほしい みんなからすごく見られているよ、やめよう 不愉快になるからやめてもらえるかな |
3位 | バカ、アホ | そんなことをしていたら恥ずかしい思いをするよ そんなものは見たくないからやめてね |
4位 | は?はぁ~? | どうしてそんなことをいうの? どうしてそういうことをするの? わたし(ぼく)は、やめてほしいと思っているんだよ |
5位 | こっちにくるな あっちいけ | 今は別な子とあそんでいるからまた今度あそぼう あの子がなにもしていないしあそべるかも?行ってみたら |
小学生の悪口やチクチク言葉は、その場で思ったことや感じたことを、相手が傷つくかどうか考えずにそのまま言ってしまっているような言葉が多いです。
どうしてそう思ったのか、きっかけとなったことと自分の気持ちを整理することで、言い換え方も変わるかもしれません。
気持ちを整理すること、相手の気持ちを思いやることを学んでいる最中の年齢にあたる子供達です。
まわりの大人も、言葉の裏にある子供の気持ちを聞いて、どうしたらよいのか教えてあげられるとよいですね。
傷つく悪口とチクチク言葉ランキング・中学生編
順位 | 傷つく悪口・チクチク言葉 | ふわふわ言葉、言い換え |
1位 | 死ね | 本当は仲良くしたいと思っていたんだけど、うまくいえなくて イヤないい方をしちゃった、ごめんね! |
2位 | キモい | あなたがよいと思うなら、いいんじゃないかな みんなあなたのことを見ていて、気にしているんだよ |
3位 | うざい | 私のことは、気にしなくて大丈夫です そういうことは、言わなくて(気にしなくて)いいです |
4位 | くさい | あなたのことを探していたんだ、仲良くしよう! (あなたのことが気になっている) |
5位 | 消えろ、消えて | あなたは何をしても上手だね どうしたらそんな風にできるの?私にも教えてよ! |
中学生になると、思ったことをそのまま言っているというよりは、相手が傷つく悪口や陰口をわざと選んで言っているような印象になります。
言葉の意味は直接的ではなく、相手をからかったり軽視したりするような言い方に変化しますね。
言われた方は、まともに聞いていたら登校拒否でもしかねないような言葉ばかりです。
仲が良いからこそ感情的になって言ってしまう場合や、きつい言葉でも許されるだろうと思っている場合もあります。
素直に「仲良くしよう」「こっちへおいでよ」といえる環境を作るためにも、ふわふわ言葉を使いたいですね。
傷つく悪口やチクチク言葉をふわふわ言葉に言い換えるコツ
自分がイヤな気持ちになったことを、ふわふわ言葉へ言い換えるのは難しいかもしれません。
言い換えるコツは、何に対して怒ったのか、やめてほしいと思ったのか、しっかりと相手に伝えるようにすることです。
単語1つで言うことができるチクチク言葉は、子供達には使いやすいのではないでしょうか。
そのぶん、言われた相手は何に対して怒っているのか、イヤな気持ちにさせてしまったのか全くわかりません。
コミュニケーションがとれないと、お互いにイヤな気持ちのままになってしまいます。
コツその1、相手を思いやる気持ちを持つ
「こういうところはダメかもしれないけど、こういうよいところもある」という風に考えるようにしましょう。
自分と合わない人のよいところ、チクチク言葉をぶつけてくる人のよいところなんて見つけるのは難しいです。
ですが、相手のダメなところや自分がイヤだった思いだけを言葉にしていては、よい関係は作れませんね。
それなら、あなたが見方を変えてみたり相手の立場になって考えてみたりしてはどうでしょうか。相手の印象が変わるかもしれません。
最初から「できない」と決めつけてはなにも変わりませんから、まずはあなた自身が先に変わってみましょう。
そうして、相手のよいところを見つけるようにして伝えていくと、ふわふわ言葉が自然と出るようになりますよ。
コツその2、自分に置き換えて考えてみる
「自分が言われたらどう思うかな」「自分ならどう言われたらがんばれるかな」と考えてみましょう。
ふわふわ言葉は、言う人も言われる人もお互いに気持ちがあたたかくなる言葉です。
自分が言われてうれしい言葉なら、きっと相手もよろこんでくれるのではないでしょうか。
みんなでふわふわ言葉を使ってコミュニケーションをとると、活気があるあたたかい雰囲気になりますね。
コツその3、少し時間や距離をとってみる
ひと呼吸おいて、気持ちを落ち着かせる時間や、その人と距離をとることも必要かもしれません。
チクチク言葉は、相手のことを考えずに自分のイヤな気持ちだけをぶつけている言葉です。
相手は何気ない言葉を言っただけだったかもしれません。聞き手のあなたの気持ちがチクチクだった可能性も。
逆に、あなたはあいさつをしただけなのに相手から「ウザい」などといわれたら、傷つきますよね。
気持ちがチクチクなときには、なにをいわれてもイヤな方にしか考えられないときもあります。
お互いに「チクチクな気持ち」だと思ったときには、距離をとって気持ちを落ち着かせる時間も必要でしょう。
チクチク言葉の対義語はふわふわ言葉が一番多く使われている
ネットで「チクチク言葉 対義語」で調べると「ふわふわ言葉」「あったか言葉」「ぽかぽか言葉」などが出てきます。
本の題名としても使われている「ふわふわ言葉」という言い方が一番多く使われていますよ。
省略して「ふわチク言葉」という言い方もされるようです。
チクチク言葉は、言われた相手の心をチクチクと刺し、かなしい気持ちにさせる言葉です。
かなしい、さみしい、自信を失ったり自分のことも相手のことも嫌いになったりするような言葉です。
対義語のふわふわ言葉は、言われた相手がふわっと包み込まれるように、あたたかい気持ちになる言葉ですね。
相手を思いやっていう言葉なので、お互いがうれしい!がんばろう!と、前向きな気持ちになれます。
よい人間関係を作るためには、コミュニケーションは欠かせません。
ふわふわ言葉を心がけるとたくさんコミュニケーションがとれて、やさしい気持ちの輪ができあがりますよ♪
そうして「いいね」「ありがとう」と、ふわふわ言葉を使って話せるようになるとよいですね。
まとめ
- チクチク言葉の対義語は、あったか言葉・ぽかぽか言葉ともいわれるが、「ふわふわ言葉」といわれるのが多い
- チクチク言葉は、子供が使いやすい言葉でランキング化すると、小学生と中学生で違いが見られた
- チクチク言葉は、ふわふわ言葉へ言い換えができる
- ふわふわ言葉への言い換えのコツは、「思いやりの気持ちを持つ」「自分に置き換える」「距離をおく」の3つ
学校での生活は、思っているより時間は短く、せまい環境の中で友人関係は濃くなりがちですね。
楽しくあたたかい学校生活、友人関係を築くためにも、ふわふわ言葉をたくさん使ってコミュニケーションをとりましょう。