ホバーランランルーという言葉、現在はチクチク言葉として認識されつつあります。
「ランランルーはいじめにつながるから言ってはいけない」と小学校で指導された記憶のある人もいるのではないでしょうか。
しかし、ランランルーやホバーランランルーがなぜ悪口でいじめになるから禁止とされているのか、意味や理由は知らない人がほとんどです。
子供達は軽い気持ちで使いますが、直接的には分かりにくいからこそ悪質で、調べていく中で言われて傷付いた人の経験談がたくさん見つかり悲しい気持ちになりました。
この記事では小学生のお子さんを持つ保護者や指導をする教職員に向けて、小学校で禁止されている理由や現状について、実例を挙げながらお伝えします。
ホバーランランルーはいじめにつながるチクチク言葉!?小学校で禁止されるのはなぜ?
ホバーランランルーがいじめにつながるチクチク言葉として小学校で禁止されている理由は、暴言の一種として認識されているからです。
チクチク言葉は相手を傷付けたり嫌な思いをさせたりするので、言わないように気を付けたい言葉ですよね。
ホバーランランルーはチクチク言葉のひとつとして、多くの小学校で認識されています。
ホバーランランルーという言葉に聞き馴染みのない方もいるかもしれませんが、なぜこれがチクチク言葉として禁止されているのでしょうか。
実は一部の小学生の間で「ランランルー=死ね死ね消えろ」という意味で使われているとして、教職員や保護者の間では暴言の一種として認識されているのです。
なぜそのような意味で使われるようになったのか、元ネタや理由については、こちらの記事で詳しくまとめています。
⇒チクチク言葉ランランルーの元ネタはこのCM!!ホバーランランルーってなに!?みんなが知らない怖い意味/ネットミーム
ちなみに「ホバー」の意味は諸説ありますが、のちほどご紹介する小学校では「アホバーカ」の略として認識されているとのことです。
また、「ホバー」は「フォーエバー」の意味だとして、「ホバーランランルー=永遠に死んでいなくなれ」といった意味を持つ、といった説もあります。
ランランルーという言葉に、もともと「死ね死ね消えろ」などと言った怖い意味は一切ありません。
しかし使う人の間でそのように認識されているのであれば、いじめにつながる可能性は十分に考えられます。当然禁止されるべき言葉ですね。
ホバーランランルーはいじめの原因になるからと禁止令を出した小学校
下のポスト(旧ツイート)は、とある小学校の壁に貼られていた、チクチク言葉に関する掲示物についての投稿です。
引用:X(旧Twitter)
「みんなでなくそう!!ちくちく言葉」の中に「ランランルー」「ホバーランランルー」としっかり書かれていますね。
言わない方がいい言葉として指定されています。
X(旧Twitter)上では、小学生の頃にランランルーという言葉をめぐって学級会議が行われたという投稿も見つけました。
引用:X(旧Twitter)
このように禁止令が出されている小学校は全国にたくさんあり、そのせいで知らなかった人にまで広まっている可能性もありそうです。
実際にランランルーという言葉を禁止にした小学校の例を探してみると、Yahoo!知恵袋ではこのような質問と回答がありました。
引用:Yahoo!知恵袋
引用:Yahoo!知恵袋
どちらも小学校でランランルーの言葉が禁止されていた経験が書かれています。
このようにいじめにつながるからと禁止令を出した小学校の話題が複数見つかりました。
二つ目の投稿をよく見てみると、高校二年生(17歳)が小学一年生(7歳)のときに禁止されていたと書かれていますね。
投稿された年が2021年ですから、つまりこれは2011年頃の話です。
しかし下記の投稿では、2024年でも小学一年生の間で当たり前に使われていることがわかります。
※後略
引用:Yahoo!知恵袋
2011年頃から流行り始め、現在でも子供達の間で悪口の意味を持つ言葉として引き継がれていることがわかりました。
そして「チクチク言葉」という言葉が生まれた今も、相手を傷付ける言葉として禁止にしている学校が多いのですね。
「死ね死ね消えろ」という過激で悪意のある意味を持つと認識されてしまったこの言葉は、十分にいじめの原因になり得ます。
Yahoo!知恵袋では、いじめに使われた例が複数確認できました。
ホバーランランルーが実際に小学校でいじめに使われた例
Yahoo!知恵袋で調べてみると、ランランルーという言葉が実際にいじめに使われた例がいくつも見つかりました。
引用:Yahoo!知恵袋
上記の例では言った子供が「死ね死ね消えろって意味」と分かっていて、質問者の娘さんに対して使っています。
先生にも相談できなくてつらい…
ふざけて言っていい言葉ではありませんね。
引用:Yahoo!知恵袋
上記の質問では、ランランルーがいじめの言葉のひとつとして使われていますね。
毎日嫌がらせをされてずっとランランルーと言われてる、イライラする!
質問者が相手を呪いたいほど傷ついていることがわかります。
下記はランランルーの意味を知りたいという質問に対しての、投稿者からのお礼コメントです。
引用:Yahoo!知恵袋
ランランルーがいじめの原因になるとして、横浜市の小学校全体で禁止されたと書かれています。(真偽は確認できませんでした)
ランランルーのポーズだけでもいじめになる
ランランルーは、マクドナルドのキャラクターであるドナルドが、嬉しいときについやってしまう動きと言葉が元ネタとなっています。
こちらのCMをご覧ください。30秒弱の短い動画です。
ドナルド「ランランルー」※手をクロスさせて肩をたたく、目の前で手をたたく、両手を上にあげる、の動作に合わせて発言
これを知っている人は、この動きを見ただけでバカにされている、嫌がらせでやられていると感じるでしょう。
ランランルーの言葉が「死ね死ね消えろ」の意味を持つのですから、動きだけでもその意味を持つと考えられるのは当然です。
言葉だけではなくこの動きもいじめにつながりますので、子供がやらないように注意が必要ですね。
まとめ
- ホバーランランルーは、いじめにつながるチクチク言葉として禁止にしている小学校が多数ある
- 子供達や保護者、教職員の間で「ランランルー=死ね死ね消えろ」という意味があると認識されている
- 「ホバー」の意味は「アホバーカ」の略、または「フォーエバー」の略という説がある
- ランランルーという言葉が実際にいじめに使われた例がいくつもある
- ランランルーは、マクドナルドのキャラクターであるドナルドが嬉しいときについやってしまう動きと言葉が元ネタとなっている
- ランランルーの言葉が「死ね死ね消えろ」の意味を持つと認識されているため、動きだけでもその意味を持つと考えられる
ランランルーはもともと嬉しいときに使う言葉ですが、このような意味で広まってしまったのは非常に残念です。
しかし悪意のあるチクチク言葉として広まってしまった以上は、人を傷つける可能性があるため、子供達に使わないよう教えなければなりません。
ホバーランランルーに限らず、チクチク言葉は言った本人が思った以上に相手の心を傷つけてしまいます。
SNSで辛い思いをはき出したり、Yahoo!知恵袋で相談したくなったりするほどに悲しい思いをしている人がたくさんいました。
子供達が日頃から温かい言葉を使えるように、周りの大人みんなで見守っていきたいですね。