チクチク言葉について指導したいと思っている小学校教員のあなた!
小学校低学年向けの指導案ばかりで、どのように高学年への指導をしていいかお困りではありませんか?
今回は、小学校高学年の指導案の中から、重要な箇所を抜粋してお届けします。
この記事を読めば、小学校高学年でのチクチク言葉の指導を自信を持っておこなうことができます!
中学生向けの実例もあわせて紹介するので、中学校での指導も踏まえて高学年の指導ができるようになりましょう!
では、早速確認していきましょう!!
チクチク言葉とふわふわ言葉の指導案 4年生~高学年実例、ねらいと取り組み
小学校4年生
ねらい
- チクチク言葉がダメだとわかっていても使ってしまうのはなぜか気付かせる。
- 学習した内容を日常生活の中で実践する。
取り組み
自分たちで考えて判断し、行動できるように下記のことを発問する。
- 【課題の把握】はじめに、自分たちで課題をつかめるようにする。
- 【原因の追及】なぜそのようなことが起こってしまうのかを考えて発言する。
- 【解決方法の話し合い】解決するにはどうしたらよいか、みんなで話す。
- 【個人の意思決定】これからどうしていくかを決める。
小学校5年生
ねらい
- 最終学年(小学校6年生)での生活に向けて、児童一人ひとりが自ら考え行動できるようにする。
- ふわふわ言葉を増やせるようにする。
取り組み
- 学習前に「めあて」を立てる。学習後に「めあて」が達成できたか振り返らせる。
- 集団生活のなかにおいてのチクチク言葉のデメリットやふわふわ言葉のメリットについて考えさせる。
- 言い方や態度、口調、表情などの「言葉の伝え方」の重要性にも気付かせる。
- ふわふわ言葉について、「いつ」「どんなことばを」「どのように」伝えればよいか考えさせる。
小学校6年生
ねらい
- 最上級生として学校全体を良くしていくことを考えさせる。
取り組み
- 全校児童へ向けたポスターを作成し、掲示する。
- 強化月間、強化週間を設定し、呼び掛けをおこなう。
チクチク言葉とふわふわ言葉の中学生向け実例、ねらいと取り組み
ねらい
- 自分にとっては小さなことでも、人によっては大きな問題となることがある可能性に気付かせる。
- チクチク言葉をなくすことをきっかけに、集団として社会課題を解決していくことを実践させる。
取り組み
- スクールカウンセラーや養護教諭などの身近な専門家から話を聞く。
- クラス全体で対策を考える。
- 自分たちで司会進行しながら考える。
- すごろくを作成し、楽しみながらチクチク言葉について学べる教材を作成する。
まとめ
各学年のねらいは下記の通りです。
- 小学校4年生:学習した内容を日常生活の中で実践する
- 小学校5年生:最終学年(小学校6年生)での生活に向けて、児童一人ひとりが自ら考え行動できるようにする
- 小学校6年生:最上級生として学校全体を良くしていくことを考えさせる
- 中学生:集団として社会課題を解決していくことを実践させる
小学校低学年での学びから中学生での実践へ向けて、学年が上がるごとに子どもたち自身での取り組みが主になってくることが特徴です。
小学校6年生では、「学校全体に向けて」という最上級生としての取り組みが盛り込まれており、たくましさを感じる結果となりました。
あなたも「これまでの学び」と「これからの実践」を踏まえて目の前の子どもたちの活動を考えましょう!