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チクチク言葉に関する話題

チクチク言葉とふわふわ言葉について考えさせられる小6の作文がすばらしい!!全文紹介

小学6年生の山下麻綺さんが書いた作文「ふわふわ言葉から始めませんか」は、日々のコミュニケーションにおける言葉の選び方と言葉の持つ影響力について、私たちに深い洞察を提供しています。

この作文は、法務省「社会を明るくする運動」中央推進委員会が主催する、第63回「社会を明るくする運動」作文コンテストで「全国連合小中学校長会会長賞」を受賞しました。

山下さん自身の学校生活や家庭内での経験を基に、積極的に「ふわふわ言葉」を使うことの大切さが書かれています。

言葉ひとつで人の心を温めることができるというシンプルながらも強力なメッセージと、日常の言葉遣いを見直すきっかけを伝えすばらしい作文です。

この記事では、そんな山下さんの作文を全文ご紹介します。

チクチク言葉とふわふわ言葉について書かれた小6の作文全文と内容説明

山下麻綺さんの作文「ふわふわ言葉から始めませんか」は、言葉遣いの重要性をクローズアップし、日々のコミュニケーションにおけるその効果を浮き彫りにしています。

まず、人との交流の中で出会う心地よく暖かい「ふわふわ言葉」と、時に他者を傷つける「ちくちく言葉」の使い分けを対照的に示しました。

そして、山下さん自らの日常生活、特に学校や家庭での経験をもとに、積極的に「ふわふわ言葉」を選ぶことで、人との関係がどのように改善されるかを具体的に紹介しています。

さらに、山下さんは「ふわふわ言葉」が人の心に与える肯定的な影響を詳しく掘り下げました。

結果として、適切な言葉選びがいかにして人々の心を動かし、コミュニケーションを改善する基盤となるかを力説しています。

「ふわふわ言葉」がもたらす肯定的な効果を深掘りし、適切な言葉選びによって人々の心を動かし、より良いコミュニケーションを築くことができることを強調したのです。

山下さんの作文は、言葉一つで人の心を温めることができるというメッセージを通じて、日々の言葉遣いを見直す機会を与え、心温まるコミュニケーションの大切さを再認識させてくれます。

わたしたちの学級では,普段友達と交わしている会話が「ふわふわ言葉」
に当てはまるのか,それとも「ちくちく言葉」に当てはまるのかというこ
とを意識して過ごしています。
ふわふわ言葉とは,「ありがとう。」や「おはよう。」などのように相手
の心をぽかぽかと温める言葉です。「それ,いいね。」や「上手だね。」,「す
ごいね。」といった言葉もふわふわ言葉に含まれます。一方,ちくちく言
葉とは,ふわふわ言葉とは反対で相手に不愉快な思いをさせる言葉です。
人に対する悪口はもちろんのこと,「うるさいから静かにしろ。」や「早く
並べ。」といった命令口調もそれに当てはまります。
新年度が始まった四月,担任の先生が「ふわふわ言葉」と「ちくちく言
葉」に関係する本をもってきました。その本は「しあわせのバケツ」とい
う本です。わたしは,この本が大好きです。
世界中のどんな人も,心の中にしあわせのバケツを持っています。その
バケツは,人を喜ばせると中身がいっぱいになり,逆に嫌なことをすると
空っぽになってしまいます。誰もがお互いを思いやり親切にすればバケツ
の中はいっぱいになり,みんなが笑顔で幸せになれることを優しく説いて
くれています。
この絵本をもとにして,わたしたちの学級では,「ふわふわ言葉でしあ
わせのバケツを満たんにする。」という学級目標があります。
四月からこの学級目標を意識して過ごしているので,今ではふわふわ言
葉が当たり前になってきています。あいさつも当たり前です。ふわふわ言
葉が教室にあふれてくると,教室が温かい雰囲気になり,みんなが笑顔に
なります。
地域の人たちにも,元気よくあいさつをすると明るく返事をしてくれま
す。そんな時,わたしは地域の人たちにも大切にしてもらっているんだな
と思います。そして,たった一言のふわふわ言葉でしあわせのバケツが満
たんになることを実感します。あいさつをすると自分だけでなく相手のバ
ケツも満たんにできるので,わたしはこれからもあいさつを続けていこう
と思います。
言葉は,ふわふわ言葉のように人の心を温める力を持っています。とこ
ろが,逆に人の心を冷やしてしまう力も持っています。それがちくちく言
葉です。いじめや差別には,ちくちく言葉があふれています。
今までの学級で,いじめや差別をされている子がいました。その子に対
していじめている子は,
「チビのくせに。」
「おまえのせいで負けたんだぞ。」
といったちくちく言葉を使っていました。今ふり返ってみると,いじめて
いた子は,なぜそんなことをしていたのだろうと思います。相手のしあわ
せのバケツの中に手を突っ込んで空っぽにしても,絶対に自分のバケツは
いっぱいにはならないのに。
罪を犯した人に対する周りの人の 態度にも考えさせられることがあり
ます。確かに,罪を犯したことは悪いことです。しかし,反省して立ち直
ろうとしているのに,その人を冷たい目で見たり陰でこそこそとちくちく
言葉でうわさをしたりするのはどうでしょうか。その人は帰る場所さえな
くなり,しあわせのバケツも空っぽになります。もしかすると,それがき
っかけでまた犯罪に手を染めるかもしれません。その人たちを救うには,
周りの人たちの温かい言葉,つまり,ふわふわ言葉をかけてあげることが
必要だと思います。
過去に罪を犯した人が近所にいたら,正直なところ怖い気持ちがします。
しかし,怖いからといって何も言葉を交わさなければ,その人のしあわせ
のバケツは空っぽのままです。
あいさつだけでもいいと思います。勇気を出して,たった一言のふわふ
わ言葉から始めませんか。たった一言のふわふわ言葉から明るい社会は築
かれていくのだと思います。

引用:法務省“社会を明るくする運動”中央推進委員会主催 第63回“社会を明るくする運動”作文コンテスト

私は山下さんの作文を読んで、言葉が持つ力は計り知れず、一言が人の心を動かし、関係を変えることができるのですから、その重要性を再認識させられました。

言葉遣いを見直し、相互理解と尊重を基盤とした温かな人間関係の構築に努めることの大切さを、優しく教えてくれていますね。

作文全文の中で紹介されているふわふわ言葉とチクチク言葉に関係する絵本「幸せのバケツ」とは

作文で取り上げられる「幸せのバケツ」は、「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」に関する教訓を具体的に伝えている絵本です。

特に子供達に対して、言葉の持つ力とそれが人の感情や関係性に与える影響を分かりやすく示しています。

人々が持つ想像上の「幸せのバケツ」を用いて、優しい言葉や感謝の言葉がどのようにして他人の心を満たし、またそれがどのようにして自分自身の心も豊かにするかを描写する内容です。

これらのポジティブな言葉を「ふわふわ言葉」と呼び、人と人との間にある心地よいつながりを生み出す力があることを教えてくれます。

一方、「ちくちく言葉」は他人の「幸せのバケツ」から喜びを奪う行為として描かれており、不用意な言葉が人の心にどのような負の影響を及ぼすかを示しています。

この絵本は、言葉一つ一つが持つ重みと、それを選ぶ際の慎重さを子供達に理解させることで、より思いやりのあるコミュニケーションの大切さを伝える貴重な教材です。

引用:絵本ナビ

まとめ

  • 山下麻綺さんの作文は、言葉選びが人間関係に及ぼす影響を具体的な例を挙げて詳しく解説しています。
  • 「ふわふわ言葉」を積極的に使うことで、私たちは周囲の人々との間によりポジティブなコミュニケーションを築くことが可能になります。
  • 絵本「幸せのバケツ」は、言葉の力を子供達にも分かりやすく伝える素晴らしい教材であり、言葉選びの重要性を家庭や学校での教育に取り入れる一助となります。

この作文と絵本を通じて得られた教訓は、心に深く響き、私たちの日常生活における言葉遣いに対する意識を一層高める機会を与えてくれました。

この記事を読むことで、言葉一つ一つに込められた意味と力を改めて考え、日々のコミュニケーションをより心温まるものにしていくための重要なステップを踏み出す機会を得たと感じます。

言葉はただのコミュニケーションツールにとどまらず、私たちの心を繋ぎ、生活を豊かにする素晴らしい力を秘めています。

優しい言葉遣いを心がけ、日々の生活の中で意識的に実践することで、私たちは周囲の人々との関係をより良いものに変えていくことができるのです。

心からの言葉は、人と人との間にある見えない絆を強くし、相互理解を深めることに繋がります。

私もこの記事を執筆していく中で、心が温かくなり、言葉の使い方一つで周りの世界を変えていく力を持っていることに改めて気づかされました。

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