人を傷つけてしまう「チクチク言葉」と、相手を褒めたり気遣ったりする「ふわふわ言葉」。
きちんと理解する方法の一つとして、ゲームをしながら楽しく学ぶというやり方があります。
「チクチク言葉」は言われて嫌な気持ちになる言葉ですが、誰でも思わず使ったことがあるのではないでしょうか。
会話の中の「チクチク言葉」を減らして「ふわふわ言葉」を多く使っていくと、場の雰囲気が和み、誰もが幸せな気分になれます。
「チクチク言葉」と「ふわふわ言葉」を自然に意識できるように、ふわふわ言葉を使ったゲームをやってみませんか?
記事の最後には線繋ぎや迷路などのオリジナルプリントをご紹介します。
さまざまな意見が活発に出て、きっと新しい発見がありますよ♪
ここでは、幼稚園・保育園、家族や友達同士で楽しめる「チクチク言葉とふわふわ言葉を使ったゲーム」を5つ紹介します。
チクチク言葉とふわふわ言葉を学ぶしりとりゲーム
このゲームは、ふわふわ言葉だけを使ってしりとりをする、というゲームです。
ルール
- 最後に「ん」がつかないようにする
- どうしても出てこないときは、他の人にヒントを要求してもOK
- うれしい言葉は、多少無理があってもよい
- うれしくない言葉が出てきたときは、言い直しチャンスに入る
- ひとり1回ずつ答えて、最後の人が回答したら成功で終了
(例)がんばろう→うまくできたね→ねえ一緒に遊ぼう→歌がじょうずだね→ネコのバッグがかわいい・・・
言われてうれしい言葉を仲間全員につないでいくことが大切です。
「○○が□□□だね」のように文章で、ピンポイントの何かを褒めるようなふわふわ言葉でもOK!
勝ち負けを作らず、全員で協力して取り組んで、最後の人まで回せるようにやってみましょう。
チクチク言葉とふわふわ言葉を学ぶ早書きゲーム
このゲームは、お題の一文字から始まるふわふわ言葉をどんどん書くゲームです。
ルール
- お題に基づいて、思いついた言葉を書き出して、お互い発表をし合う
- 自分が思いつかなかったふわふわ言葉を、メモして共有する
例)お題:「あ」からはじまるふわふわ言葉を書いてください
回答:ありがとう、あそぼうよ、足がはやいね・・・
年齢によっては制限時間を設けたり、「5文字以上の言葉」など文字数を決めたりしても楽しいですね。
早書きといっても、競争して勝ち負けを決めるものではありません。
仲間同士で発表し、お互いの気持ちを共感することが大切です。
チクチク言葉とふわふわ言葉を学ぶビンゴゲーム
このゲームは、ふわふわ言葉を使う幸せな場面にたくさん気がつけるビンゴゲームです。
ルール
- 9マスのビンゴカードを用意し、真ん中はフリーにして〇をつける
- 今までに「うれしいな」「幸せだな」と思ったことを、8つのマスに書く
- 4人くらいのグループになって、一人ずつ書いた内容を発表
- 仲間の発表を聞いて、同意できれば、「それいいね!」「そうだね!」と発言する
- 自分が気づかなかった幸せを発表した人には、「おどろいた!」「気づかなかった!」と発言する
- 自分が発表してひとりでも共感を得られたら、発表した内容に〇をつける
- 仲間が発表した内容が、自分のビンゴカードにあれば、〇をつける
- たて・よこ・ななめ、どれでも3つそろったら、ビンゴの完成
実際にやってみると、自分と仲間とでは、感じ方が同じところ、違うところがあることがわかります。
ありがとうと言ったとき・言われたときのこと、人に優しくした・されたときのことを書いてみよう、と声をかけると思い付くヒントになります。
自分で8つのエピソードを考えるのが難しい年齢の子供には、年齢に合わせたふわふわ言葉の一覧を用意するのもいいですね。
その中から使ったことのあるふわふわ言葉を、自分のビンゴに書いてもらうという方法でも楽しめます。
例)ありがとう、かわいい、かっこいい、じょうず、いいね、いっしょにあそぼう、だいじょうぶ、できるよ、よかったね、すごい、すき、おめでとう 等
自分だけでは気づくことができなかった幸せは、たくさんありますね。
チクチク言葉とふわふわ言葉を学ぶ言葉の階段ゲーム
このゲームは、ふわふわ言葉を使って、すき、すごい、やったね、と階段のように一文字ずつ増やしていくゲームです。
ルール
- 最初は2文字から始める
- 次に答える人は1文字ずつ増やしていく
- どうしても出てこないときは、他の人にヒント要求OK
例)すき→すごい→やったね→がんばった→・・・
文字が書ける、読める年齢の子の場合は黒板に書いてもらってもいいですね。
まだ読み書きができない場合には、みんなで考えて、わかった人に答えてもらう方法でも楽しめます。
最初の言葉は2文字の「好き」です、次は3文字のふわふわ言葉が思いつく人ー?
出た言葉をどんどん黒板や紙に書いて、たくさんのふわふわ言葉を視覚的にも確認できるとより良いですね!
何段目まで積みあげることができるか、みんなで協力して考えることが大切です。
チクチク言葉とふわふわ言葉を学ぶ言葉の聖徳太子ゲーム
このゲームは、聖徳太子のようにたくさんの仲間の「ありがとう」を聞きとるゲームです。
ルール
- グループを組んで、仲間のいいところを一人ずつ「ありがとうカード」に記入
- 一人ずつ前に出て、他の仲間は一斉に「〇〇してくれてありがとう!」
- 前に出た人は、仲間がそれぞれなんと言っているか、聞き取って当てる
- 当てられた人は、前に出た人に「ありがとうカード」を渡す
例)「手伝ってくれてありがとう」「話を聞いてくれてありがとう」「一緒に探してくれてありがとう」・・・
聖徳太子は、一度に10人の話を聞くことができたと言われています。
10人の話を聞くことは大変ですが、何度チャレンジしても大丈夫です。
何より、多くの人から「ありがとう」と言われると、うれしい気持ちになりますよね。
仲間も一度に「ありがとう」を言うことで、恥ずかしくて伝えづらい、感謝の気持ちを伝えられるゲームです。
まとめ
- ふわふわ言葉を使ったしりとりゲーム
- チクチク言葉とふわふわ言葉をたくさん書き出す早書きゲーム
- 9マスにそれぞれがふわふわ言葉を書いて発表するビンゴゲーム
- ふわふわ言葉やチクチク言葉を1文字ずつ増やしていく言葉の階段ゲーム
- 一斉に言われた「〇〇してくれてありがとう」の言葉を当てる聖徳太子ゲーム
以上、「チクチク言葉とふわふわ言葉を使ったゲーム」を5つ紹介しました。
「チクチク言葉」と「ふわふわ言葉」をきちんと理解した上でゲームに取り組むと、楽しく学ぶことができます。
家族や友達やクラスでも、仲間が集まればできるゲームばかりです。
読み書きができない年齢の子には難しいものもありますが、アイデアを参考にぜひアレンジして遊んでみてくださいね。
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ぜひお子さんに合いそうなものを選んで活用してみてくださいね!
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