チクチク言葉とふわふわ言葉について、どのように教えたり考えさせたりすればいいのかお困りではありませんか?
「結局なにをすればいいんだろう!?」
インターネットで検索しても、指導案がたくさん出てきて結局なにをすればいいのか決められませんよね?
小学校1年生から3年生までのチクチク言葉とふわふわ言葉に関する指導案を複数比較し、「ねらい」と「取り組み」をまとめました。
この記事を読めば、それぞれの学年で実践されている指導案の概要を知ることができ、明日からの授業に活かせるようになりますよ。
あなたが担当する子供達の状況に合わせてカスタマイズすることで、より質の高い授業にすることもできます。
チクチク言葉とふわふわ言葉の指導案 小学校1年生の実例、ねらいと取り組み
ねらい:小学校1年生
自分の言葉の使い方とその影響に気づけるようにする
児童の特徴:小学校1年生
- 「自分の言葉の使い方」について考えた経験が乏しく、自覚のないままに友だちを傷付けてしまうことが多い。
- 普段はけんかなどの場面でしかチクチク言葉を使用しない子供も、ゲームなどで「相手をやっつける」という状況だと気軽にチクチク言葉を使用してしまう。
取り組み:小学校1年生の指導案より
①チクチク言葉とふわふわ言葉を聞いたときにどんな気持ちになるか考えさせる。 ②泣いている子どもがいる場面を想定し、どのような言葉をかけられたらそうなってしまうか考えさせる。
チクチク言葉とふわふわ言葉の指導案 小学校2年生の実例、ねらいと取り組み
ねらい:小学校2年生
自分の言葉の使い方とその影響について、自分で気づけるようにする
児童の特徴:小学校2年生
- 入学から1年が経過し、「自分のこと」から「友だち」「クラス全体」について考える機会が増加する。
- 1年生に比べ、自分で考えて行動する機会が増える。
- 友だちの失敗について、ネガティブな言葉をかけることが増える。
取り組み:小学校2年生の指導案より
①「友だちの言葉で傷ついことがあるか」という学内アンケート結果を示し、「チクチク言葉が身近に存在している」ことに気づかせる。 ②チクチク言葉とふわふわ言葉を言われたときにどのような気持ちになるか考えさせる。
チクチク言葉とふわふわ言葉の指導案 小学校3年生の実例、ねらいと取り組み
ねらい:小学校3年生
日常生活のいろいろな場面で、ふわふわ言葉を使えるようにする
児童の特徴:小学校3年生
- 交友関係がさらに広がり、友だちと関わる機会が増える
- 自分たちだけで行動する時間や機会が増える。
取り組み:小学校3年生の指導案より
①「友だちの言葉で傷ついことがあるか」という学内アンケート結果を示し、「チクチク言葉が身近に存在している」ことに気づかせる。 ②どんな時にチクチク言葉を言っているかを考えさせる。 ③今後、「どのようなことに気を付けるか」などの自分の考えを全体に発表させる。
まとめ
- 1年生:自分の言葉の使い方とその影響に気づけるようにする
- 2年生:自分の言葉の使い方とその影響について、自分で気づけるようにする
- 3年生:日常生活のいろいろな場面で、ふわふわ言葉を使えるようにする
各学年のねらいは上記のようになりました。
また、各学年での取り組みを比較すると下記のような特徴を見つけることもできました。
学年が上がるにつれて、「気づき」から「実践」へ徐々にステップアップしている 1年生から2年生では、イラストを用いて「わかりやすさ」「伝えやすさ」に配慮している 2年生から3年生では、「自分で気付く」ことや「自分の言葉で表現」させる工夫をしている
今回紹介した事例をもとに、なにに「気づき」「考え」「行動」してほしいかを明確にしながら、あなたの関わっている子供達の実情に合わせ実践していきましょう!
ふわふわ言葉が飛び交う、やさしさに満ちあふれたクラスを作れるよう子供達とともに考えて行きましょう。